白山舞茸「舞ちゃん」 「(有)福田殖産」

maitake_16住所:白山市七原町イ21
TEL:273-5665

土曜定休
無農薬栽培で新鮮な白山舞茸の製造販売処です。



舞たけの栽培を始めるまで

父の時代までずっと米作を中心として農業をやっていましたが、平成10年、私の代になって米作に見切りをつけ、舞たけ栽培を始めました。いろんな種類のきのこの中でも、高血圧や糖尿病、がんに対する免疫力を高める効果があるとのことで、舞たけを選びました。

これまでいろいろな方から指導を受け、また生育条件をいろいろ試行錯誤してゆく中で、ようやく安定した生産ができるようになりました。

舞たけのできるまで

1)広葉樹のおがくずをふすまや栄養剤と混ぜ合わせ、水分量を調整しミキサーで練って培地を作ります。

2)培地をいれた樹脂びんにふたをした状態で、摂氏100度の高温蒸気の炉で約5時間、殺菌消毒します。

3)炉から出した樹脂びんを十分にさましてから、種菌を植え付けます。

4)菌がはいった瓶を、生育に適した高温高湿の条件(25度75%~23度80%)下で育生します。これは人工的に夏と秋の気候を茸に体験させているわけです。茸がそれぞれの基準の大きさになったら次の部屋に移動します。

5)最後に高温高湿の仕上げの部屋で収穫します。棚の上下で温度差があるので、上の棚から大きくなります。
収穫直前には紫外線で褐色に日焼けをさせます。

6)収穫が終わった樹脂びんは洗浄して再利用します。培地は一度使うと再利用できませんが、農家のかたや菜園を作っているひとに土壌改良材として無料で差し上げています。
樹脂びんは一回につき2000本、仕込みます。以上全ての工程を、約35日から37日かけて収穫します。このサイクルを年間に約10回、回しています。

収穫時期

年間通じて収穫していますが、一番の需要期はやはり冬場です。ふだんはわたしたち夫婦二人で作業をしていますが、この時期にはパートさんを二人たのんでいます。

即売所ではパック詰めから、ご進物用の箱もございます。宅配便での全国発送もしています。また、舞たけ以外にも、秋から冬にかけて別宮のこんかにしんも販売しています。

栽培の課題

栽培室外壁には断熱材を入れ、温水床暖房の温水は循環させていますが、栽培する工場内の連暖房や湿度管理に燃料/電気代が大きく関わってきます。昨今の石油高騰で、この冬から若干の値上げを余儀なくされました。はやくもとの水準に戻ってくれることを願っています。

大手業者との差別化

テレビコマーシャルをやっている大手舞たけ業者が、日本全国の7割を押さえています。販売力やコスト面などでは太刀打ち出来ませんが、ここでは小規模で栽培しているため、朝とれた舞たけをその日のうちに販売することができます。近隣のJAなどで販売していますし、工場のそばに即売所をつくって収穫後のパック作業を行っています。

出荷調整のために冷蔵保存などすると、割れやすくなったり風味が落ちたりするものですが、うちではそのような心配はいりません。この即売所もあまり宣伝はしていませんが、口コミで金沢などから直接いらっしゃるお客様もだんだんとふえました。

舞たけ自慢のレシピ

舞たけごはんやみそ汁、舞たけ寿司、サラダ、舞たけと鳥ささみの味噌焼き、舞たけスパゲッティや舞たけとちくわの炒め煮など、いろいろな活用法がございます。これらの舞たけレシピのパンフレットは、当駅においでの方ならどなたにでも無料で差し上げております。

またパンフレットにも載っていない物として、舞たけのつくだ煮もあり、我が家での人気メニューになっています。舞たけのおいしさを多くの方に味わっていただきたいのですが、日々の栽培作業とパック詰めに追われ、なかなか実現できておりません。

収穫体験

何度か近所の小学校の農業体験で舞たけを収穫してもらったことがあります。栽培室の広さの関係で、一度に5名から10名程度しか入れませんが、繁忙期以外にご予約いただければ、ぜひ収穫の体験もなさってください。

ただし栽培室内は非常に高温多湿のため、寒い時期にはめがねやカメラが結露する場合がございますのでご注意ください。

健康にもよく美味しい舞たけですが、ぜひとれたてを味わってください。きっとスーパーに並んでいるものとの違いが感じられると思います。