地域と企業を伸ばす駅 「鶴来商工会」

shokokai_10駅 名:地域と企業を伸ばす駅
企業名:鶴来商工会
住所:白山市鶴来下東町カ26
TEL:273-2211
ホームページ http://tsurugi.shoko.or.jp/

土日祝定休
活気あふれる事務所、町づくりを積極的にバックアップ。


歴史

鶴来商工会は明治27年に創設され、県内では松任や美川商工会につぐ古い歴史があります。創立総会の記録や設立会員名簿や印鑑が現存していますが、これら創設からの重要資料は全国的にも貴重なもので、非常持ち出し扱いになっています。

会員数は約700法人で、地域の全事業者の6割くらいが加入しています。主な活動は地域の商工業の活性化や事業資金の貸付け、税務相談や記帳指導などです。

商工会の近年の活動

昭和26年 鶴来町花火大会。戦後初の花火大会として2万人の人出を記録。
昭和28年 鶴来町なかに映画館建設の起案をし、鶴来劇場が出来る。
昭和29年 北鉄ストのもと、無料自動車運行サービスをして近隣買い物客の足を確保した。
昭和33年 白山比?神社2050年祭で時代行列実施。
昭和34年 獅子吼ロープウエイが開通、高原の観光開発でスキーブームを担った。
平成2年 姫神コンサート、白山比?神社の境内で舞とシンセサイザーの競演。
平成3年 ヤン・フートin鶴来、町内で現代アート作品を展示、10日間で5,000名の観光客が来町した。
平成8年 中心市街地の再開発事業で総合施設レッツが開業、無料ふれあいバスも運行開始。

中心市街地の再開発

中心市街地高度化事業の資金を使い、総合施設のレッツが平成8年に完成しました。いまレッツのキーテナントになっている地元スーパーが、中心商店街から郊外に移転し新店舗を建てようという案が浮上してきた時に、住民にとっては不便だし商店街も斜陽化する、ということで中心市街地の大規模な再開発事業がスタートしました。

この開発計画は幸い成功し、ひとの流れも戻ってきたため、中心市街地の活性化の好例として、全国の商店街などから100件以上の研修視察が訪れました。

ふれあいバス

無料ふれあいバスで周辺住民がレッツのある鶴来旧町まで買い物に来ます。レッツテナントと一二丁目商店街、病院や農協、金融機関や行政などの費用負担で、クレインとレッツの間を無料で運行しています。バスは2台で、将来的には能美市の先端大まで運行することを計画しています。

平成一六市

鶴来は山間地と平野部をつなぐ物資の集散地として古くから栄えており、江戸時代から昭和初期までは、毎月「一」と「六」の付く日に露店市が開かれていました。

鶴来商工会が、中心市街地の活性化事業として、平成12年にこの一六市を復活させました。前年に途絶えた鮎まつりを再現するため、本町通りに人工の川を作って鮎つかみ取りを行ったこの意表をつく催しは、当時大きな話題になり、以来毎年4回前後開かれ、現在も続いています。

どぶろく特区

平成14年地域振興の関係から構造改革特別区域が設けられましたが、鶴来町はその中のどぶろく特区を申請し、町の名物としてどぶろく開発を行いました。地元で米作りしている人と飲食業をしている人が対象となって、工業試験場で発酵技術を習得し、現在二つの業者がそれぞれ異なる麹をつかった独自のどぶろくを作っています。観光資源として、その味をたのしむ体験ツアーなども催行されました。

宅配事業の試行

総務省のIT関連の予算で、高齢者向けの生活改善事業としての宅配事業も行いました。各家庭と商店にPCを配り、自宅から注文するシステムを構築、運用しました。当初の宅配は地域の商店も10店ほどいれて始めましたが、商品在庫情報の更新ができないことで、最終的にはスーパーだけに注文が集中し、所期の効果が発揮できず、事業としては終了しました。現在では当時と異なり、携帯電話などのインフラ普及率も上がったので、それらを活用した宅配システムが可能かもしれません。

一番の業務は税務申告

会員からの一番のニーズは記帳相談、税務申告です。毎年250件以上が鶴来商工会を経由して、税務署に届きます。記帳指導も約80件あり、商工会全職員が担当法人をもっています。会員からの申請書類を名寄せし、中身を精査して再計算し、添付資料もチェックします。毎年2月からは職員も多忙を極めますが、会員の期待とニーズも高いです。

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