御食事処 「ニュー志良山荘」

shirayamasou_01駅 名:御食事処
企業名:ニュー志良山荘
駅長さん:三納 外志美
住所:白山市三宮町イ132-1
TEL:273-1752

営業時間 昼/11:30-14:30  夜/18:00-
不定休 年末年始休み 駐車場 20台


当駅のなりたち

創業は曾祖父の時代、昭和4年に白山(しらやま)さんの表参道、現在のおはぎ屋さん隣りで、川魚や山菜料理を中心とした料理旅館の営業を始めました。今年平成21年でちょうど創業80年になります。

開業当時は小さな料理旅館だったのですが、徐々に部屋数も増え最終的に20室ほどにもなった大きな建物でした。
毎年秋にはそばの大ひのきから落葉がつもり、掃除が大変だったと聞いております。

昭和35年には獅子吼高原スキー場ができ、そこを利用するスキーヤーや参拝客でたいへんにぎわったそうです。

昭和50年には現在地にニュー志良山荘ができ、私たち夫婦が切り盛りしました。表参道の志良山荘も平成10年まで祖父が営業を続けましたが、祖父の引退を機に、ニュー志良山荘に営業を一本化しました。このとき旅館部門がなくなり料理屋専業になりました。いまの料理屋らしからぬ名前は、このような由来によるものです。

料理屋へ嫁ぐ

私自身は小松の生まれで、金沢のデパートで美容部員をしていました。昭和50年、こちらに嫁いだ際にちょうどニュー志良山荘が建ちましたが、当時バイパス道路沿いにはほかに人家もなく、スキー場のロープウェイがはるか遠くに見えるほかは何もない場所でした。初夏には周囲の田んぼから、かえるの声がうるさいぐらいに聞こえ、非常に心細い思いをしたことが忘れられません。

そんなさみしい場所のため、当時職場の同僚たちからは、結婚を思いとどまるように、とまで言われましたが、その後道路沿いにいくつもお店ができました。今では白山さんにも近い、大変良い場所を選んでいただいたものと、祖父母に感謝しております。当時の同僚がたまに訪ねてくれるのも楽しみです。

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調理師一家

ニュー志良山荘の料理長は主人、副料理長が息子で、義母も私も調理師免許を持っています。ほかにも調理師がおりますが、今は息子夫婦に孫もでき、表参道時代から伝わった、志良山荘の味を守り続けてゆけそうで、楽しみにしています。

地元の素材

ニュー志良山荘では四季の季節感溢れるお料理で、お客さまをおもてなししております。
通年味わえる鮎や鯉料理に加え,春には山菜や野草料理、夏は鮎料理、秋のキノコ料理、冬の鍋料理などです。

鍋料理は熊肉や鴨肉が名物です。食材は地元の素材を中心にしており、川魚は近くの養魚場から、手取川の水で育ったものを取寄せ使っております。

素材や調理を吟味しているため、おかげさまで特に宣伝をしなくとも、お客様の口コミで新しいお客さまにもおいで頂いております。

高級な食材

昼のお膳は1600円から、夜はお料理のみで5千円からがメインの価格帯ですが、入手困難ですっかり高級食材になった熊肉なども、通常料金でお出ししています。

このため会計士の先生からは、原価を押さえるように、といつも叱られております。しかし昔からのおなじみ様も多く、素材の質を落としたり、手を抜いたりすることができないのが、家族全員の困った性分です。

ご宴会場

100名様用の大広間は和洋どちらでも対応可能です。他にも和室大広間、中広間、小部屋などから成っています。ご昼食などは和風レストランでもご利用頂けます。いま(9月半ば)ごろから年末忘年会の予約が入り始めております。

お料理のおみやげ

お客さまの中には、料理がおいしかったので持ち帰りたいとおっしゃる方もいらっしゃいます。ご宴会などではお一人が申し込むと、我も我もとお求めになられます。出来る限り容器に入れてお分けしておりますが、いつでも常備して販売している訳ではございません。我ながら商売下手なのですが、お料理のあとのお持帰りのみにさせて頂いております。

白山さんのご利益

当店をご利用いただくのは、白山さん御参拝の観光バスのお客さまが中心です。私たち家族も白山さんのおついたちには欠かさずおまいりし、年二回おはらいを受け、息子の結婚式もこちらで行いました。

白山さんからは、神社に近く、手頃な価格で昼食がとれる場所としてご紹介いただいております。これまで志良山荘が長く続けてこられたのも、ひとえに白山さんのおかげと、ありがたく感謝しております。

これからのニュー志良山荘

先日旅行先で、バスガイドさんが昼食場所を案内してくれるときに、「この料理屋さんは○○料理が有名で」と紹介されました。

なるほど県外のバス会社にまで知られる有名な料理を持っているお店なんだな、と感心しましたが、同時に地元鶴来には健康でおいしい食材や調味料が豊富にあります。それらを活かした、ニュー志良山荘を代表する名物料理もぜひつくってゆかなければと感じたものでした。

また白山さんには年間何十万人とお詣りの方がお見えになりますので、ぜひ鶴来の良さを感じて頂きたいと願っております。そして遠来のお客さまにとって、わたくし達のお料理が、少しでも旅の良い印象に残るのに役立ってくれれば、こんなうれしいことはございません。

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